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2016.11.21 そのまなざしのみつめるさき 5
そのまなざしのみつめるさき
=幸せの瞬間1 SIDEつくし=

「「「「「おめでとう!かんぱ~い!」」」」」

グラスの音がカシャンと響いて、みんなが一斉にシャンパンを飲み干す。あたしも好きなシャンパン。飲みたいけど、でもいいの、そんなのどうでも。今はみんなが飲んでるシャンパンよりも、あたしは酔っていると思う。“シアワセ”というものに。こんなこと言ったら馬鹿にされそうだから絶対に言わないけど。

「それにしてもほんとによかったな、牧野。半年前に会った時は思い詰めた顔してたから気にしてたけど、今は別人みたいだ。今日はお前がすごい美人に見える。」

「ああ、だな。ヘーボン牧野のくせになんかキラキラしてんな。お前なんかキラキラつけてんだろ。」

「道明寺~いくらなんでもそれはひどいでしょ!お化粧はいつもどおりよ!ヘーボンとか、相変わらずのクルクルがよく言うわよね。」

「お前知らねぇのか?今や俺のこのヘアスタイルを真似したいってやつが」

「そんな奴いるわけないじゃん。司も、幸せだから輝いてるって素直に言ってあげたらいいのに。牧野、ホントによかったね、おめでとう。あんたのそんな幸せそうな顔久しぶりに見れて、俺もうれしいよ。」

「お前らなー、俺の嫁ばっか見てんじゃねーよ。俺も見ろ俺も。俺も幸せでキラキラしてんだろ?」

「お前がキラキラしてたところでなあ。変な女がわさわさ寄ってくるだけだろ。気をつけろよ、総二郎。この時期の浮気は一生恨まれるらしいぞ。」

「そんなことしねーよ!」「そんなことしないもん!」

思わず声をあわせて同じことを言ってしまって、なんとなく恥ずかしいのにそれさえもうれしい。あたしを見て微笑んでくれる総も、今日はいつにもまして楽しそうだ。



総と結婚して『西門つくし』になって4年。次期家元夫人になるために、結婚前から続けてきたお茶のお稽古にお花に生け花、その他もろもろの西門の行事に、総の仕事のバックアップと、家元も家元夫人もまだまだ健在だというのに結婚してから目の回るような毎日だった。それでも結婚できると思ってなかった愛する人と結婚できて、毎日一緒にいられて、お義父様お義母様にもちゃんと嫁と認められて幸せじゃないはずがない、そんな毎日だった。

忙しくても精力旺盛な旦那様は元気いっぱい。なのに・・・なかなか子供ができなかった。2年が過ぎるとさすがに西門の方々からもどうなっているのかとの声があがるようになって、気にしなくていいと言ってくださるご両親や総に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。ずっとずっと悩んで苦しんで、何が悪いわけでもないのに妊娠できない自分が悪いんじゃないかと思い詰めて・・・笑顔の裏でずっと苦しかった。

『別にガキが欲しくてお前と結婚したわけじゃねーし、できなきゃできないでなんとでもなるんだ、気にすんな。俺はお前がいればそれでいい。』

そう言って抱きしめてくれる総に何度弱音を吐いて苛立ちをぶつけて泣き言を言ったことか。それでも総はブレなかった。子供はお義兄さんのところからでも義弟さんのところからでも一門からでも養子にもらえばいい、俺はお前がいればいい。お前がここにいたくないってなら俺も出ていく。そんなことを言って、あたしだけでいいんだと、そんなに気負わなくていいんだといつもそばで支えてくれた。

数か月前の結婚記念日、滅多にないことだからと総がバリに1週間の旅行に連れて行ってくれた。2人っきりの、誰にも邪魔されない幸せな時間だった。仕事を調整しまくった、とあとで聞いて、ジェットは道明寺に借りて、バリのコテージは美作のリゾートを貸し切って、大量のフルーツとお酒は類からだと聞いて、ああ、あたしはすごく幸せだなって心から思えた。総を心から愛してる。総に心から愛されてる。みんなに愛されてる。そう思えた。

そして帰国してから、ずっと鬼のような忙しさの中のつい1か月前。あたしはめまいがしてお稽古中に倒れてしまった。ちょうど総も一緒で、あわてて病院に行ったら・・・

「おめでとうございます、おめでたですね。」

はい?お医者様の言う言葉がよくわからなくて、聞き返してしまった。隣にいた総も、驚きすぎたのか固まったようになっていて・・・何度も先生に聞き直して確認して、2人で抱き合って泣いた。忙しくて、あの旅行でガチガチにこわばっていた何かがなくなったせいで月のモノが不定期になってるなあとは思っていたけど。まさか妊娠してるだなんて。

「安定期に入るまで、お前絶対安静。仕事全部キャンセルな。」

なんて喜んで浮かれてた総。さすがに全部キャンセルはできなかったけど仕事はだいぶゆっくりになって、この前ようやく優紀や桜子にお祝いしてもらった。そして今日、道明寺が日本上空を通過するついでに日本に寄るから(!)というので、みんなが集まってお祝いをしてくれることになったのだ。滋さんは急きょこれなくなってしまった。

総もなんだかんだ言いながらいつもより楽しそうであたしもうれしい。心配してくれてた皆も、ホントによかったねと心から祝ってくれて・・・本当に幸せだった。幸せすぎて、あまりに幸せで。神様が落とし穴を用意してるなんて思いもしなかった。

***
久しぶりのF4+つくしです。総二郎とすでに結婚しているつくしの、待ちに待ったおめでたいお話。
F4も当然喜んでくれてます。幸せの瞬間、です。
そういえば、やっと総二郎がしゃべってる気がする(^▽^;)

今回のお話を読んで人によってはご不快な思いをさせてしまうかもしれませんが、ご了承ください。
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