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2016.11.18 そのまなざしのみつめるさき 4
そのまなざしのみつめるさき
=プロローグ4 みんなが思う先 SIDE司=

「やめとけって言っただろうが。相変わらずバカだな、司。いまさら牧野に何言ってもムダなんだよ。言って聞くくらいならとっくに俺が東京に連れ戻してるし、そもそもこんなところになんて来させてない。何度もそう言っただろ?それで泣くなよ、らしくもない。」

「うるせぇ、人の話を盗み聞きするんじゃねぇ。お前、昔っから意地が悪いのは変わってねぇな。」

「俺が意地が悪い?そんなのはじめて言われたぞ。牧野はいつもやさしくて思いやりのあるいい男だって言ってくれるんだがな。ま、好きなように言えばいい。それで?研究所の方はどうだ、成果は出たのか。」

「いや、まだだ。被験者集めて投薬試験中らしい。結果が出るのに時間がかかるんだとよ。早くしろってせっついたらそれなら辞めるとかいいやがって結局任せた。まあ、随時報告はあげるよう言ってあるがな。」

アメリカの医者は扱いにくいことこの上ねぇ。こっちは金出してるってのにわかりもしねぇ専門分野だからどうしたって下手に出るしかねぇし、まったくあんなんじゃいつになるんだ。その前に総二郎と牧野がホントに別れちまったら俺は立ち直れねぇぞ。今でさえ申し訳なくて仕方がねぇのに。

「お前さ、あんまり自分のせいだって思い詰めるな。あれはお前のせいじゃない。大体恨まれたのだってお前の下の人間がやったことでお前がやったことじゃないんだ。お前がそんなに思い詰めてると牧野が余計に気にする。自分より他人、そんなやつなのはわかってるだろ?」

「・・・あの時牧野があそこにいなけりゃ。いや、あの日あそこでメシなんか食わなきゃ。あの時あそこで話なんかしなけりゃ。考えたってどうしようもねぇことはわかってんだ。だが考えちまうんだよ。あの日俺と一緒じゃなきゃあいつらは今も幸せそうに笑ってたはずだ。なのに俺がぶち壊しちまって・・・」

「司。お前のせいじゃない。そんなふうに考えるなって前も言ったはずだ。お前がそんなふうに悩んだってどうにもならないんだ。牧野は現実を受けれて、乗り越えるのは無理だと、もう耐えられないって腹くくったんだ。それを俺らがどうこう言えないだろ?」

「全部奪ったんだぞ?牧野から総二郎も幸せな生活も子供も全部。なのにあいつは俺のせいじゃないなんて責めもしねぇ。」

いつだって申し訳なくて仕方がねぇんだ。あの日、2人の待望の妊娠の祝いをしようと俺も帰国して新しくオープンした系列の店を貸し切って祝杯をあげた。幸せで溢れてた時間だった。それが、一瞬で全部なくなった。なのに牧野は俺を責めもせず笑ってくれるんだ。嫌でも罪悪感感じるだろ。

「司~。ねぇ~、滋ちゃんさ、ちょっと仕事のことで聞きたいことがあるんだけどいいかなあ?ミスターレイデンのこと教えてほしいんだよね。今度うちで一緒に仕事したくて接触計ってんだけどなかなかうまくいかなくてさあ。困っちゃってんだよね~。」

「だとよ。滋のお呼びだ、ほら、リビングに戻るぞ。そんな顔しかできないなら帰れ。お前のそんな顔、牧野が見たら気にするだけだ。」

リビングに戻って類と話しながらキッチンを掃除する牧野を見れば、前に会った時よりもだいぶ顔色はいい。前に会った時はずっとかなりの情緒不安定で食事もとれず何度も倒れたとあきらから聞いて、仕事もったままジェットに飛び乗って会いにきた。その時も今と同じように笑ってたけどよ、あんなのホントの笑顔じゃねぇ。

「司、そんなに気にしない方がいいよ。そんなに司が思い詰めてもつくしが負担なだけだよ。今NYで臨床試験してるんでしょ?うちもやってるからさ、それでニッシーどうにかしてあげようよ。ニッシーがちょっとでもつくしのこと思い出せばきっとここに迎えにきてくれるよ。」

「そう思うか?そんな可能性があると思うのか?」

「司だって昔記憶なくしたけどちゃんと思い出したじゃん。ニッシーの場合はもっと深刻だけど、ちょっとでも、せめてつくしを愛してたことだけでも思い出してくれたらきっとまたうまくいくよ。うちの旦那にも頼んでるからさ、だから元気だしなよ。司がそんなんじゃ滋ちゃんもおもしろくないし~。」

笑う滋に確かにそうかもしれねぇとは思う。総二郎は誰よりも何よりも牧野を大事にしてた。俺がはねのけられなかった外野からの圧力も、全部自分の力と実力ではねのけ納得させて牧野を認めさせた。あれだけの気持ちをかすかにでも思い出せば確かになんとかなるとは思うが・・・

「いい加減にしなよ、司。お前のそんな顔見たくないよ、俺は。俺様な司じゃないと牧野も笑えないでしょ。無理してでも笑おうとしてる牧野の気持ちも考えなよ。牧野が泣いてるとこが見たいわけ?それでなくても1人の時には泣いてるはずなのに。」

誰もが視線の先に牧野の無理した笑顔を見る。笑っちゃいるが寂しそうな笑顔。あんなのは牧野じゃない。だが誰もどうすることもできない。どうにかできる人間は1人だけだ。

「俺が絶対総二郎を元に戻してやる。俺様の辞書に不可能はねぇんだよ。」

それを聞いて笑うこいつらも同じことを願ってんだろう。待ってろ、総二郎。お前を絶対に牧野のもとへ帰してやる。

***
プロローグで何とな~く状況がわかるように書いたはずです(^▽^;)どうでしょう?
スタート4話ですでにもうつらくてしょうがないですが・・・つくしを笑顔にしていあげたい!
総二郎にもホントの幸せを!とは思っていますので・・・どうぞお付き合いください(m..)m

次の更新は月12:00です。やっと本編・・・プロローグから過去へさかのぼります。

明日12:00にちょっとつぶやきのような記事をあげる予定ですのでよかったらよろしくお願いします。
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