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2016.12.28 懐かしのこの場所で 5
懐かしのこの場所で

”こんなところで嫌だ”とか言いだしそうなのに、今日はおとなしく俺の背中に手を回すつくしがなんだか変な感じだけどすげーうれしい。

「あのね、あの頃の総、いっつも笑ってたけどどこかちょっと寂しそうだったでしょ?イベントの時はいっつも人を避けて1人でいて、みんなに弱音も吐かないしつらいとか言わないし態度にも出さないし。だから、いまさらできないけど、あの頃の総も抱きしめてあげたかったからここに来たの。」

「・・・は?」

「18歳の西門総二郎くん、お誕生日おめでとう。いい加減遊ぶのやめて大人のふりやめて、たまには子供みたいに甘えなさいね、あたしが抱きしめてあげるから。あたしがいつも味方だからね~。」

まるで小さな子供をあやすかのような言い方なのになんとも言えない気分になって何も言えなかった。18歳の、まだガキだった俺を、今俺を好きだって言ってくれるつくしが抱きしめてくれるって。なんかすげー恥ずかしいけどすげーあったかい気持ちになるのはなんなんだ?

「ずっとそばにいてあげるから早く目を覚ますんだよ~。そのうち刺されちゃうからね~。あ、あの頃の総を道明寺みたいに蹴りでも入れてたらもっと早くまともになったかな?」

「・・・お前、俺が司よりまともじゃなかったみたいな言い方すんな。」

「え~、だってある意味まともじゃなかったよ?美作さんと2人異常って感じで。異常な女好き。」

胸の中でくすくす笑うつくしがなんだかすげー愛おしい。いつもこいつには意表を突かれて何も言えなくなって、でももっと愛おしいと思うようになる。止まらないくらいに、溢れるくらいに。なんで俺をそんな気持ちにさせんのか。だけどそんな気持ちにさせてくれるのはこいつだけで。

「俺ってかなりの遊び人でサイテーヤローだけど、それでも俺と付き合ってくれないか?牧野。」

なんとなくつくしの言い方を真似して言ってみた。戻れない過去に戻った気分で。

「え~、どうしよう。他の子みんなとちゃんと別れてくれたら付き合ってあげてもいいよ、西門さん。」

「付き合ってあげてもいいって上から目線かよ。俺相手にすげーいい態度だな、牧野。」

「だってみんなの恋人エロ門と付き合うんだよ?たくさんの女の子の嫉妬であたしが刺されそうになるんだからこれぐらい言わせてもらわないと割に合わない。」

なんともガキっぽいやりとりだと思うのに、心の中はあったかいのはなんでだろう。

「あたしが実はお子ちゃまなエロ門くんを鍛え直してかわいがってあげるからいつでもかかってきなさい。」

誰が聞いたってバカにしてるとしか思えない言葉なのに俺の耳には違って聞こえる。過去の俺も全部好きだって言われてるように聞こえる。過去の俺も、俺の過去も、全部愛してるって聞こえるのは俺の気のせいか?

俺の背中に回してた手を放して俺の腕の中から離れていったつくし。ちょっと赤い顔をして俺を見上げてたかと思ったら俺の首に手を回してきた。

「大好きだよ、西門さん。あの頃も、今も、全部愛してる。誕生日おめでとう、総。」

そう言って俺にチュッとキスをしたつくし。俺はといえば、つくしの行動と言動に呆気にとられて何も言えなかった。

「ここで総の誕生日にキスしたから、ここも2人の思い出になるね。類にはちょっと申し訳ないけど・・・2人だけの秘密。」

恥ずかしそうにまた俺にキュッと抱きついてくる。おい、言われた俺の方がめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど、このいたたまれない気持ちはどうしてくれる。このあふれきってる気持ちをさっきのキスだけで終わらせられると思ってんのか。

「あ~あ、エロ門の総相手じゃあたしも身が持たないよね~。ここはやっぱり我慢させるところから覚えさせないとろくな大人にならないよね。」

いまだに18の俺に言うような言い方で話しながら俺の腕の中でくすくす笑うつくし。まったく、俺のタガを勝手に外しといて放置するなんてお前はいったいどこでそんな技覚えたんだ、この無自覚バカ女。俺相手にまだ学習するってことを知らないのか。

「つくしちゃん?どうせ思い出にすんならもっと濃厚な思い出にしねーとな。」

俺を見上げたつくしの顔はヤバいって顔してたがもう遅い。どうせなら忘れられねー思い出にしようじゃねーの。抵抗も許さないようにしゃべりだす前にキスで口を塞ぐ。片手で腰を支えて、片手で首の後ろをキュッと支えてつくしの口内をたっぷりと味わうように舌を差し込む。

「ちょ・・・んんっ・・・だっ・・・め・・・」

そんなの聞けるか。抵抗なんて軽くいなして何度も舌を絡めて蹂躙する。こうやってお前に火をつけるこの瞬間がすげー好きだって知らないだろ。お前の体が熱くなっていく瞬間が好きだって知らないよな、それが俺を余計燃えさせるってこと。

抵抗がやむまで延々と熱いキスをし続ければちょっととろんとした顔と赤い頬と濡れた唇で俺を誘うつくしの出来上がり。これが俺をあおるんだよ。もっとお前がほしいって俺の体に火をつけるんだ。

「18の俺はこれくらいじゃ止まんねーよな?覚悟しろよ、つくしちゃん。」

俺の目を見るつくしの顔はさらに赤くなった。甘いぞ、つくし。
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