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2016.11.16 そのまなざしのみつめるさき 3
そのまなざしのみつめるさき
=プロローグ3 みんなが思う先 SIDEつくし=

女性陣の賑やかな声と美作さんの声がリビングに響いてる。今日、道明寺が日本に戻ってきてここにくると話したら滋さんと桜子が朝から遊びに来てくれた。優紀は小さい子供がいるからこれないとメールがきた。当たり前だ、そこまでしてもらったら申し訳ない。

「先輩、まだお料理終わらないんですか?もうそれくらいでいいじゃないですか、これだけあれば足りますよ。」

「え~、だって司、すごい食べるじゃん。つくしの料理、すごく好きだし。あ、私もう1個ケーキ食べようかな~。ねえ、つくし、もう1個だけいい?」

「滋さん!道明寺さんがきたらみんなでお食事なんですよ!もうケーキはやめてください!」

「それは言えてるな。滋、いい加減食いすぎだからやめてくれ、見てる方が気持ちが悪い。類なんか人間じゃない生き物見るみたいな目でお前のこと見てるぞ。」

「え~やだ~。食べたいのに~。」

賑やかすぎる友人たちの声はこの家の中に響き渡っている。数か月前まではこんなふうにみんなで賑やかに過ごした時もあったのに、あの時とはあまりにも状況が違ってしまってることにふと表情が曇ってしまったみたいで、一瞬みんなが静かになった。あ、気を遣わせちゃった。しまった、どうしよう。

玄関の方で車の音がして男の人の声がかすかに聞こえて、道明寺がきたと思い玄関へと逃げた。みんなの気持ちがわかるだけにあんなふうに大丈夫?なんて目で見られると、こっちの方が申し訳ない気持ちになってしまう。チャイムが鳴るのとほぼ同時にドアを開けると道明寺と西田さんが驚いた顔をしていた。

「・・・なんだよ、驚かすなよ牧野。びっくりしちまったぞ。元気そうじゃねぇか、顔色もいいな。あいつらはもう来てんだろ?おい、西田、お前はとっとと帰れ。俺は今日は完全オフなんだよ。明日からいくらでも働いてやるから今日は全部お前んとこでとめとけ。電話してくんじゃねぇぞ、重要案件はジェットの中で全部サインしたんだからな。」

「仕方ありませんね。本当に今日だけですよ、これ以上は業務に支障が出ます。つくし様、ご無沙汰しております。本日は司様がお世話になりますがどうぞよろしくお願いいたします。何かありましたら私にメールを。すぐに引き取りにまいります。」

「うるせぇ!俺は荷物じゃねぇんだよ!お前はさっさと戻って仕事してろ。おい、牧野入ろうぜ。腹減ったからメシ食わせてくれ。」

「では、明日の朝8時に迎えをよこします。そのあとは覚悟してください、副社長。では、失礼します。」

相変わらずの会話に笑いながら道明寺とリビングに戻ると滋さんが道明寺に抱きついてきて引き剥がされて、なんていつもの光景が繰り広げられ、料理を作り終えてみんなで食事を始めると相変わらず口の悪い道明寺は『こんなの食えるのか?』なんて文句を言いながらも食べてくれる。懐かしい風景。あの人の姿はないけれど。

食事のあと道明寺に話があると言われて庭先のベンチに座った。気にしなくていい、何度もそう言ったけど、ずっと責任を感じて道明寺は何度もメールをくれ会いにきてくれる。NYでの仕事が忙しいはずなのに無理をさせて・・・

「お前、ホントにこれでいいのか?まだ総二郎に何も話してねぇらしいじゃねぇか。いい加減全部話せ。どうせいつかは知ることだぞ。いや、知らねぇとダメだろ。あいつだってあんなに楽しみにしてたんだ、今だって話せばきっと・・・」

腕をグッと掴んで首を横に振ると、道明寺は黙って片手で顔を抱えてしまった。ごめんね、道明寺。でも、今のあの人に何を言ってもムダなの。届くはずがない。それなら知らないでいてくれた方がいい。その方があたしもいいの。

「・・・体はもう大丈夫なのか?定期健診とかちゃんと行ってんだろうな?こっちはまともな病院があんのか?」

首を縦に振ればため息をついて下を向く。そんな顔してほしくないのに。道明寺にこれ以上罪悪感なんて持ってほしくない。あれは仕方がなかったんだ。運が悪かった。だから誰のせいでもない。

「・・・まだ声でないんだな。もう何か月だ?お前・・・俺のせいでこんなことになっちまって・・・俺はお前にいったいなんて言って詫びればいいのか・・・ホントにダメなのか?総二郎のことあきらめたわけじゃねぇんだろ?なんで離れんだよ。そばにひっついときゃなんとかなるかもしれねぇだろうが。」

ごめんね。そう口を動かすとぎゅっと抱きしめられた。道明寺がかすかに震えてる。またこの人を泣かせてしまったかな。もう泣かないでほしいのに。悪いなんて思わないでほしいのに。これはあたしが決めたこと。道明寺は関係ない。

「お~い。そこでラブシーンはちょっとヤバいんじゃないか、司。こんな田舎でもお前のこと知ってる人間はいるんだ、そんなの見られたら即スキャンダルだぞ。牧野、滋と桜子が皿洗いに四苦八苦してる。皿が何枚か割れたからなんとかしてやってくれないか。」

え!ここのお皿、高級品なのに!道明寺の腕からすり抜けて美作さんの隣を通る瞬間、道明寺をお願いね、そう気持ちをこめて視線をむけて、考えるに恐ろしいことになってるであろうキッチンに向かった。

***
まだ続くプロローグ・・・久しぶりにみんな集まっての団らんの場面のはずなのに
重苦しさがつきまとって楽しさも半減、そんなところでしょうか。
司も登場したのに、一番肝心な人は名前のみ。いったい今どこにいるのか?
プロローグはあと1話。そのあとようやく本編に入ります(^▽^;)

次の更新は金12:00です。今のところ月・水・金で更新の予定です。
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