FC2ブログ
 『Life is Beautiful』をのぞきにきてくださってありがとうございます。
 しばらくサイトをあちこちさわる予定なので、お見苦しいところもあるかもしれませんが
 ご理解ください。よろしくお願いします。

 現在お話の更新予定はまだ未定となっております。今しばらくお待ちくださいm(__)m

 INDEX

2017.11.01 Pretty向日葵のドタバタBIRTHDAY 中編
IMG_0197.jpg
※こちらもプルメリアさんより❤かわいい!


―まさかここにいたとは…
類に『つれて行く』と言われていたのだが、愛娘の一大事にいてもたってもいられない総二郎は使用人に類のスマホのGPSを追跡させ、向日葵ちゃんの居場所を突き止めた。
総二郎の目の前には広大な敷地が広がる東京世田谷・道明寺邸がある。
自宅からは歩いて5分。
F4の自宅のどこよりも重厚な門を顔パスして中に入り、バカでかい玄関に勝手に入ると老婆が総二郎を出迎えた。
「おや、西門の坊ちゃん。うちの坊ちゃんは東の奥に皆様といらっしゃいますよ」
「タマさん、向日葵は、向日葵も一緒?」
「ええ、いらっしゃいますよ」
―司め、つくしを諦めきれてないのは気づいてたが、向日葵を拉致するとはいい度胸だ!
総二郎は右手を上げてタマの横を通り過ぎると広すぎる道明寺邸の東の部屋を目指して早歩きで先を急いだ。
バーン!
観音開きのドアを勢いよく開けるとそこには驚いた表情のあきらが立っていた。
「そ、総二郎…」
「お前等…」
眉間にシワを寄せてあきらに詰め寄る総二郎。
「俺は牧野にちゃんと伝えたぞ!」
「やかましい…」
するとソファに深く腰掛けていた類が
「総二郎のほうがよっぽどやかましいよ」
そう言って大きく欠伸する。
そしてラスボスの司は鏡の前に立ちながら目に入れても痛くないほど溺愛する愛娘・向日葵ちゃんの横にいる。
「司…何してんだ」
「何って向日葵にドレス着させてるに決まってんだろ?」
「決まってんだろって、お前が着せたのか?」
「まあな」
まあな、じゃない。
総二郎はそう心の中でツッコミを入れながら向日葵ちゃんに近づき、抱きしめた。
「お前等!勝手に(俺の)向日葵を連れ回すなんていい度胸じゃねーか!ふざけたことをしやがって!」
「牧野には言ってあるぜ?」
「司!なんでつくしに言うんだよ💢さてはお前まだ…」
「まだ…なんだよ💢」
「とにかく!向日葵は連れて帰るぞ!」
そう言って小さくも煌びやかなドレスに身を包んだ向日葵ちゃんの手を取ると、家に帰るために部屋を出ようとした。
すると向日葵ちゃんがツンツンと総二郎の手を引っ張った。
「ちょっとパパ!今日なんの日か覚えてないの?」
「今日?」
「そうよっ!」
「今日は11月1日…アッ!!!」
―しまった…向日葵を探すことで頭がいっぱいで…
「もしかして…忘れてたの?」
「いや、そうじゃない!そうじゃないんだ向日葵!」
「ひどい!ひどいよパパ!!」
そう、今日11月1日は向日葵ちゃんの6回目のお誕生日。
「向日葵がいないと西門の家では大騒ぎだったんだ!誕生日を忘れてたわけじゃない!」
向日葵ちゃんの頬はフグみたいに膨れている。
両手をブンブン振りながら6歳児に否定する姿はとても次期家元になる人間のそれではない。
「なんだアレ」
「情けないな…」
「かっこ悪…」
3人が笑いながら総二郎と向日葵ちゃんのやり取りを眺めていた。
「う、うるせぇっ!!」
額からは珍しく大粒の汗が流れている。
するとそんな総二郎の横を黒い塊のようなものが通り抜けた。
「ぐおっ!!」
叫び声を上げたのは司だった。
黒い塊にのしかかられて尻もちをついているではないか。
「やめっ…やめろっ…!」
「アッ、キク―」
向日葵ちゃんにそう声をかけられたのはミニチュアピンシャーと思われる子犬だった。
「パパ!このワンちゃんね、F3おじちゃま達が向日葵にプレゼントしてくれたのー」
「この犬を?」
「うんっ(o^―^o)お名前はね『キク』っていうの!」
キクと名付けられたミニチュアピンシャーはと言えば、新しい飼い主となった向日葵ちゃん…ではなく、プレゼントしたほうの司に懐いているようで、先ほどから顔中を舐めまわしている。
司はと言えば顔色は青く、額のあちこちに青筋が出来ている。
それまで向日葵ちゃんのことが心配で仕方なかった総二郎の頬は緩み、情けない声を上げる司を見て緊張の糸が切れていた。
「そうか、よかったな向日葵…」
「うんっ」
顔中舐めまわされててテカテカになった司から『キク』を引き離すと、
「お前等、いろいろ悪かったな。つくしに確認もせずに…」
「わ、わかれば…いいんだ…」
「向日葵が喜んでくれたし結果オーライだね…」
「ま、そういうことだ」
ハンカチでビショビショになった顔を拭く司
ニコニコしながら向日葵ちゃんの頭を撫でる類
総二郎に抱かれた『キク』の背中を摩るあきら
そしてニコニコしながら総二郎を見つめる愛娘・向日葵ちゃん。
総二郎はこれ以上ない幸福感に包まれていた。
「悪かったな。つくしが待ってるし、向日葵の可愛い姿を早く見せてやりてぇんだ。そろそろ帰らせてもらうぜ?」
「ああ…そうしろよ」
3人に礼を言い、『キク』を右肩に乗せ、ドレスアップした向日葵ちゃんの右手を自分の左手でしっかりと繋ぐと道明寺邸の外へ出る。
「よかったな…向日葵」
「パパったらずいぶん焦ってたね。大丈夫?」
「ん?ちょっとびっくりしただけ…」
重厚な門を開けて公道に出た時のことだった。
「おい、出てきたぞ」
「よし、逮捕だ!」
門の外に待ち構えていたと思われる数人の男が総二郎から向日葵ちゃんと『キク』を引き離した。
「な…どういうことだ?!」
幸福感から一変、訳のわからない総二郎は再び額に汗をかき始めた。
「誘拐事件の通報とGPS追跡依頼が署にあった。西門向日葵誘拐容疑で逮捕する」
「おい、ちょっと待て!向日葵は…!」
首を左右に振りアタフタしながら警察車両に乗せられてしまった総二郎。
後部座席の左右には大きな体で強面の警察官。
あっという間に手錠をかけられ、なすすべもなく向日葵ちゃんを保護する道明寺家の使用人を残して道明寺邸を出発する。
「警察には連絡するなと言ったのに!」
「なんだと?計画的犯行か?」
「違う!!」
向日葵ちゃんが西門邸からいなくなったとき、身の安全が第一だと警察に通報しないように言ったのは総二郎。
しかし、類の携帯を追跡するために頼んだ使用人が警察トップに連絡をしたのだろう。
所轄の刑事に細かい経緯など知らされるはずもなく…。
己の命よりも大切な向日葵ちゃんの誕生日。
果たして今日のうちに総二郎は留置所から出られるのだろうか?!

関連記事
スポンサーサイト



Secret