FC2ブログ
 『Life is Beautiful』をのぞきにきてくださってありがとうございます。
 しばらくサイトをあちこちさわる予定なので、お見苦しいところもあるかもしれませんが
 ご理解ください。よろしくお願いします。

 現在お話の更新予定はまだ未定となっております。今しばらくお待ちくださいm(__)m

 INDEX

2017.11.01 Pretty向日葵のドタバタBIRTHDAY 前編
IMG_0195.jpg
※イラストはプルメリアさんからのプレゼントです!素敵すぎる!!!!!
ありがとうございます~~~~~


今日は向日葵ちゃんの誕生日。
なのに、なのに!!
ぜんっぜんつまらないの。
だってパパもママも遊んでくれないんだもん。
パパはスマートフォン持って部屋を出て行っちゃうし、ママはキッチンに籠もりっきり。
それにね。
お誕生日なのにおめでとうも言ってくれないんだもん。
お誕生日だよ?
ひどいよね?
大好きなパパとママに構ってもらえず、お祝いの言葉も言ってもらえない向日葵ちゃんは朝から少しご機嫌斜め。
向日葵ちゃんは日差しの降り注ぐ窓際のフローリングにぺたんと座り込んで、ほっぺを少し膨らませながら外をみつめている。
そうだっ!
こういうときは……。
ぱっと閃いた向日葵ちゃんは音を忍ばせそっと立ち上がると、そろりそろりとつくしにみつからないように庭へと繰り出した。

庭には植物が大好きな向日葵ちゃんのために『向日葵ちゃん花壇
』なるものが作られ、四季折々の花を咲かせている。
そんなことをしなくても西門の広大な敷地ならば、さぞやたくさんの植物が育てられ、手入れも十分すぎるほど行き届いているはず。
けれども向日葵ちゃんが『可愛い花壇がほしいの』と訴えれば………結果はご覧の通り。
ただこの向日葵ちゃん花壇、難点がひとつ。
日当たりや土壌に拘った結果、母屋から少し離れどちらかといえばお屋敷の出入口に近い場所に作られたのだ。
向日葵ちゃんは総二郎お手製ベンチにぽすんと腰を落ち着けると、綺麗に花を咲かせるコスモスをに見惚れていた。
「…………」
コスモスに魅入っていた向日葵ちゃんの後ろから、くぐもった声がして


「向日葵様、向日葵様~」
向日葵ちゃんのお付きの陽子さんが探しに来た時には、向日葵ちゃんの姿は、忽然と消えていた。後に残っていたのは、向日葵ちゃんの髪を飾っていた真っ赤なリボン。
陽子さんは、リボンを拾い上げながら
「向日葵お嬢様、向日葵様」
大きな声で向日葵ちゃんを呼んだ。
なのに……お庭にも、水屋にも、倉の中にも、何処にも向日葵ちゃんの姿は見当たらない。
「若奥様、向日葵様が向日葵様が」
陽子さんがそう叫びながら、真っ青な顔で母屋に入って来たのと、リーンリーンとけたたましく音がなる受話器を、丁度目の前を通った総二郎が、とったのは同時だった。
受話器の向こうから、電波が悪いからなのだろうか、途切れ途切れの向日葵ちゃんの声が聞こえる。
『……パパ…………わた…………ないしょ……』
『向日葵、向日葵、いまどこだ?』
総二郎が受話器ごしに叫べば
ギャッー
断末魔のような声と共に、電話が切られた。
総二郎の身体は、己の意思とは関係なくガタガタと震え出す。
己の命よりも大事な向日葵ちゃんの身に何かがあったらと思っただけで、震えが止まらないのだ。
「若宗匠…………警察に、警察に連絡を」
「いやっ、だめだ。向日葵の、向日葵の身に何かあったらどうするんだ」
眉間に深い皺を寄せ目を瞑り何かを逡巡したあと総二郎は、親友のダイヤルをプッシュした。
「どうした?総二郎!な、なにか用でもあるのか?ちょっと俺も今、忙しいんだけどっ…!」
総二郎がかけたのはあきらだ。
でも、あきらの様子がおかしい。しかし、今はそんなあきらに構っちゃいられない。総二郎は自分が少し興奮しているのを抑えようとして、一度大きく深呼吸をした。
「あきら?あのな、今うちの向日葵から妙な電話があったんだけどさ…」
「うわぁぁ!悪い!総二郎!後で…後でかけ直す!!」
「なんだと?!おいっ!向日葵の一大事になに惚けたこと言ってんだよ!…おいっ!」
ブチッ…!ツーツー…
あきらに一方的に切られた電話…。何てヤツだと電話を睨みつけていた総二郎だが、そもそもあきらにかけて解決すると決まっているわけでもない!次はあいつに電話をしようと、再び深呼吸をして電話を持ち直した。
「どうしたの?何かあったの?二人ともそんな怖い顔して…向日葵は?」
その時に母屋の方から来たのはつくしだった。
庭での騒ぎに気がついたのだろう、エプロンで手を拭きながら不思議そうな顔で総二郎の近くまで寄ってきた。
「あぁ!若奥様!実は向日葵様が何処にもいらっしゃらないのですわ!随分と探したのですけどお姿が見えないのです!そ、そしたらお庭にこれが…!」
陽子さんが震える手で差し出した向日葵の赤いリボン。総二郎はそれを受けとるとぎゅっと握り締めた。
「くそぅ!一体何処に連れて行かれたんだ!俺の大事な向日葵を…!絶対に許さねぇからな!」
「連れて行かれた?」

折角、連れ出したのに……
折角、本人から連絡させて許して貰おうと思ったのに……
………司の……バカ……
何で、子犬に舐められたくらいで叫ぶかな?
ひま(向日葵)がビックリして、電話切っちゃったじゃん!
どーすんだよっ!今頃、西門家は大騒ぎになってるんだよ……きっと……。
……って、あきら……
何で、巧く誤魔化せないの?
何をそんなに、狼狽えてんのさ……
どうせ相手は、総二郎でしょ?
「うわぁぁ!悪い!総二郎!後で…後でかけ直す!!」
って、何?
……そして、またしてもブッチ切りしたよね?
責任持って、後でかけ直してよ。
総二郎に黙って連れ出した時点で、こうなる事位想像出来るでしょ……
……あれ?牧野には連絡してたのにな?
総二郎には、言って無いのかな?
……………あれ?……
類は、あきらが切ってしまった電話の後、
次は必ずこっちに掛かって来そうだと推測。
ひま(向日葵)の電話を切らせた司と、
狼狽え過ぎて自ら電話を切ったあきらを睨み付け、
『総二郎』
の、スマホの画面をタップした。

普段は冷静沈着で、めったに大きな声を出さない総二郎が、愛娘の向日葵が誘拐されたと大さわぎ。
「そ、総二郎!落ち着いて!」
「これが落ち着いてられるかよ!?
向日葵から電話があったかと思ったら、
悲鳴が聞こえたんだぜ?!
男の悲鳴だった!
なんとなく悲鳴は司の声のような気がしたから、
速効司に電話してみたけどつながんねぇ!
しかたねぇからあきらに電話してみたら、
今は電話にでれねぇっていうし!
なんなんだよ?!向日葵をどこにやったんだ!!」
「えっ・・・。道明寺に、美作さん?」
ふと、先日あの連中からつくし宛てに電話があったこと思い出した。
ん?そういえば、今日は確かあの連中が向日葵を・・・。
「ねえ、たしか向日葵はね・・・・。」
RRRRR♪RRRRR♪RRRR♪
プライベート用の総二郎のスマホが鳴り響いた。
「誰だ、こんな非常時に?!・・・・類?
類もなんかかかわってんのかよ?!
もしもし、俺だ!向日葵をどこにやったんだ?!」
「・・・・・うるさいよ、総二郎。声がおっきい。」
「なんだと?愛娘の一大事に暢気な声で電話しやがって。」
「その、大事な向日葵ちゃんのことなんだけど?」
「まさか・・・、お前が向日葵を誘拐したのか?!」
「もう、早とちりしないで俺の話をきいてよ。いい?
今日は司・あきら・俺で、向日葵をドレスアップさせてくることになってるの。
そしたら一緒にそっちへ向かうから。
あ、この話、牧野には連絡済みだからね?
じゃあね~♪」
ツー・ツー・ツー・・・・。
スマホの画面を見つめたまま、総二郎は固まっていた。
落としかけているスマホを総二郎の手からそっと受け取り、つくしは申し訳なさそうに上目遣いで総二郎の顔を覗き込んだ。

関連記事
スポンサーサイト



Secret