『Life is Beautiful』をのぞきにきてくださってありがとうございます。
しばらくサイトをあちこちさわる予定なので、お見苦しいところもあるかもしれませんが
ご理解ください。よろしくお願いします。
現在お話の更新予定はまだ未定となっております。今しばらくお待ちくださいm(__)m

2017.01.05
とんだ初夢四段重ね 1

明けましておめでとうございます、皆様❤
£(。・ё・)ノ[酉]ヽ(・ё・。)β(*≧∇≦)ノ<A Happy New Year♪今年もよろしくお願いします♪
新年早々なのでニューイヤーSSをお届け( ・´ω・)畄
ふざけたタイトルで、もうお正月気分も何も仕事はじまってるけどさw楽しんでくださいませ(。・ω・。)ノ♡
***
「つ、疲れた・・・」
車の後部座席で、お行儀が悪いと思いつつもぐったりと寝そべってしまった。年末を道明寺邸で過ごそう。それはいつものことだから別に全然かまわない。ただ今年は違うことが1つあって・・・忙しい大晦日に西門邸にお呼ばれしたのだ。しかも総とは別行動でお義母様に。
『つくしさんも来年からは我が家の一員ですからね。少しでも早くなじんでいただいた方がいいかと思いまして。』
そういう心遣いをしてくださったお義母様にはホントに感謝なんだけど。忙しすぎて死にそうだった!年明けからの初釜の準備、おせちの準備、お花にお酒にお料理に、掃除に来賓の確認に・・・目が回りそうなくらいの忙しさなのに、涼しい顔して笑顔でそれらすべてを仕切っていらっしゃった家元夫人。ある意味鉄仮面だ。ああ、そう。笑顔の仮面をかぶったロボットみたいな・・・
「あれをあたし、来年からできるのかな・・・不安だ。」
年が明けて春には総との結婚が決まってる身としては、なじむよりも不安の方が大きくなってしまった1日だった。まあでもやるしかないんだろうけど。
「それにしても疲れた・・・おいしそうなおせち、つまみ食いもできなかった・・・」
まあ、あの戦場のような調理場でそんなことしたら鬼気迫ってた感のある料理長さんに怒鳴られただろうけど。疲れたな~お腹すいたな~。そんなことを考えてたらあっという間に道明寺邸についてしまった。
「いらっしゃいませ、牧野様。」
メイドさんたち勢ぞろいのお出迎えにはいつも腰が引ける。ううっと思ってたら、総が迎えに出てきてくれた。総もさっきまでは会館の方で仕事してたはずだ。なのに全然疲れた顔してない。
「大丈夫かよ、顔色悪いぞつくし。」
「・・・疲れた。すごいね、なんか。」
「家元夫人について回ってたんだろ?あれ、あの人が嫁に来てからウン十年でようやく全部仕切れるようになったことだ、今すぐお前にやれなんて誰も言わねーから安心しろ。」
「やれなんて言われてもできないよ。まあ・・・徐々に頑張る。」
「お前のそのへこたれねーとこが俺は好きなんだ。ま、徐々にでいいさ。お疲れ。」
頭をなでてくれてやさしい微笑みをくれる。総のそんな甘い顔を見るだけでなんかほっとして疲れが癒される気がするんだからあたしも現金だ。
「つくし~~~!待ってたよ~!ほらほらこっち!滋ちゃんの横~~~!」
「滋さぁん、先輩は西門さんの横に決まってますわぁ。ほらぁ飲みすぎですわぁ!せんぱぁい!いらっしゃいませぇ!」
「お~牧野ぉ、お疲れ。西門でさっそくしごかれてたんだって?嫁は大変だなぁ、お疲れさ~ん。」
「美作さん、みんな・・・何この酔っぱらいたち・・・」
まだ乾杯もしてないのに、すでに滋さんはできあがってて。類は相変わらず寝てるけど、桜子も目がとろんとしてる。まあ、滋さんの面倒見てくれてるけど。美作さんも珍しく顔が赤い。道明寺に至ってはすでに目が座ってる。怖い。
「つくし、あんま近寄るなよ。こいつら、あれ空けたらしいからな。」
「あれ?」
総が指さす方には空のボトルが2本。なんだろう?
「ウォッカだ。類の特注品の土産らしい。いくらなんでも度数75度のウォッカ2本もあけりゃ、こいつらだっておかしくなる。」
「牧野ぉ!なにやってんだぁ、お前はこっちだろぉ!」
「ど、道明寺!ちょっ痛い!」
「司!ったく酔いすぎだお前!」
酔っぱらった道明寺に加減なしに腕を引っ張られたけど、総が何とか助けてくれて。なんかすごいことになってるけど・・・
「これ、今日パーティできるの?」
「さあな。ま、勝手にこいつら始めてたんだし、俺らも勝手に始めとこうぜ。ほら、こっち。」
酔っぱらったみんなを避けるように、端っこのソファに総と座った。テーブルにはお正月気分を出してか、4つのお重が並べられてて見たこともない料理がたくさん詰まってる。
「うわぁ、おいしそう!あたしすっごくお腹すいてるんだけど、もう食べていいかな。」
「来て早々腹減ったとかつくしだなやっぱ。いいんじゃね、あいつらも好き勝手食って飲んでるし。」
「わーい、やったね!いっただきま~す!」
総はあたしの隣でグラスを片手に酔っぱらって総に絡んでこようとする道明寺や滋さんをあしらってる。あたしはお腹がすきすぎて、とりあえずこの空腹を満たさないと彼らの相手もできそうになくて。おいしそうな料理たちにどんどん箸をのばした。
「おいし~!あ、これも!も~こんなにおいしいのに食べないで飲んでるなんて、みんなホントお酒好きだよね。総は?食べないの?」
「ああ、さっき西門でちょっと食ってきたからな。あとで食うよ。おい、滋!お前それやめろ!ケーキとウォッカとか気持ち悪すぎだろ!司も、類に絡むな!そいつ時差ボケで寝てんだろ、起こすとあとが大変だろーが!」
それを横目に食べてたら・・・
「ぐっ!ぐ、るしっ!!!!!」
喉におかずがっ!!あたしはそこにあったグラスに手を伸ばして一気に飲み干した。
「つくし、それお前!」
総が叫んだけど、中身をごくっと飲み干し。その瞬間・・・あたしの喉は焼けそうに熱くなって意識がどこかへ行ってしまった。
***
とっても疲れてたつくしちゃん、道明寺邸について早々(||゜ω゜)ヒィィィ!(゜ω゜||)
さてさてどうなりますことやらwwwまあお楽しみくださいませ❤
まあタイトルがこれなんで「新年早々向日葵さんこれですか~!?」って感じで
おいお~い(;^ω^)と笑いながら読んでいただけたらと思います☆彡
次回の更新は18時です~(〃ノ∀・)゚+o。ョロシクネッ。o+゚
スポンサーサイト
2017.01.05
とんだ初夢四段重ね 2

耳元でなんだか楽しそうな声が聞こえてきて、意識が浮上していく。
「あ、起きるよ!」「やっとですわね。」
聞きなれた声に目を開けるとそこにいたのは滋さんと桜子。滋さんと桜子なんだけど・・・
「あの、2人ともそのカッコどうしたの?」
2人とも、なんだか着ぐるみを着てくちばしみたいなのを付けてる。滋さんは白いまんまるふわふわな感じで頭には赤い何か。そしてくちばしは赤。桜子はおんなじなんだけど黒くてまんまるふわふわで。あれ、それってもしかして・・・
「ひょっとして鶏コスプレ?」
「あら、結構しっかりしてるみたいですわ。」「え~あんまりしっかりしとくとあとが大変なのにね~」
なんだか楽しそうに2人で踊ってる。それにしても・・・
「ここどこ?」
あたしが寝てた布団は、なんだか黄色でふわふわで甘い香りがしてるし、壁という壁にはなんだか見たことあるような食べ物たちがオブジェのように引っ付いてるし。あれ?あたし確か道明寺のお邸にいたはずなんだけど。
「ふふふ、新年あけましての初夢だよ、つくし!」
「へ?」
「新年早々ついてますわ、先輩。どうぞ結婚前の最後のお楽しみくらいに思って、思う存分楽しんでください。」
まったく意味がわからない。
「あのね、今ここは入口なの。上に4つのお部屋があるから、そこの主たちの許可をもらって無事屋上にたどり着いたら、元の世界に戻っていいよ。」
「いやあの・・・なんか2人の顔見てるとすごく嫌な予感しかしないんだけど・・・普通に夢から覚めるのはダメなの?」
「それじゃあ面白くありませんわ、せっかくの独身最後のお正月なんですのよ!はじけませんと!ね、滋さん♪」
「ね~桜子♪」
黒と白の鶏が楽しそうに踊ってる。
「まあさすがに“ホンバン”までは用意しておりませんからご安心ください。」
「は?ホンバン?何それ。」
「さすがにそこまでやっちゃうと、つくしのことだから目を覚ました時にニッシーと気まずいだろうしさ~ちゃんと考えてあるから大丈夫!楽しんできてよね!」
総と気まずくなるような何かが待ってるとか聞いて、とてもじゃないけど紅白のかまぼこみたいなドアを開けようって気にはならない。
「ほらほら、つくし!早くいかないといつまでたっても終わんないよ~!終わんないとずっと目が覚めないんだから頑張って!大丈夫だって、みんなひどいことしないよ!」
「そうですわ、皆さんお優しくしてくださるはずです、ご安心を。さ、ドアを開けて行ってください。あ、その前に。」
楽しそうな2人が声をそろえた。
「「コケコッコー!」」
ボンっと音がして、あたしの服はさっきまで着てた着物からピンクのスケスケシースルーに!
「ちょっ!なにこれ!元に戻してよ、桜子!滋さん!」
「あら、なかなかそそりますわ、先輩。」
「ホントだ~似合ってるよ、つくし。」
「こんなの似合ってたってうれしくない!」
スケスケワンピースはどう考えてもベビードールだろうって感じのシロモノで、かろうじてショーツは履いてるけどTバックだから意味をなしてないし、恥ずかしくてしょうがない!
「これが皆さんご希望の今日の先輩のコスチュームですから。さ、さっさと先に進んでください。」
後ずさるあたしを、鶏になった2人がくちばしでつんつん突ついて、あたしをドアの方へと押しやる。
「やだやだやだ!絶対この先になんて行きたくない!」
「大丈夫だよ、最後の部屋はニッシーが待ってるし。安心していいよ、つくし。」
「まあそこにたどり着くまでにどうなってしまうのかは保証いたしませんけどね。」
「だから嫌なんじゃないか~~~!!」
叫んだってつんつんされるくちばしに押されて、あたしは押し出されるようにドアを開けてしまった!
―――パァ~~~!
白いライトのようなもので一瞬目の前が何も見えなくなる。
「きゃあぁ!」
あまりのまぶしさに目がくらんであたしは目をつぶってしまった。
「あ、ホントにきたな。」
聞こえてきた声は・・・
「み、美作さん?」
「よう。いらっしゃい、牧野。」
恐る恐る声のする方に目を開けて顔を向けると・・・そこには確かに美作さんが。ただし。
「なっなんでバスローブなのよぉ!!」
「いや、俺的には裸でも全然よかったんだがな。さすがに目を開けていきなりそんなもの見せられたらお前ぶっ倒れるかと思って。俺なりのやさしさだ、感謝してほしいくらいだな。」
にっこり笑う美作さんの後ろは・・・
「な、何なのここ・・・」
壁は一面薔薇の花。真ん中に置かれたテーブルにはおいしそうなケーキとスコーン、それに紅茶。こういう風景は美作邸に行けばいつもの風景だけど。
「な、なんでそこにそんなおっきなベッド・・・」
「そりゃ必要だからに決まってるだろ。牧野がベッドの上が嫌だっていうなら、もっと別の場所を考えてもいいけどどうする?」
「い、意味がわからない!」
あたしの声は多分すごい上擦ってる。顔だってきっと真っ赤だ。だ、だって美作さんのバスローブの、その、大事なところがなんだか膨らんで!
「ま、俺はノーマルが好きだからな。ささっとすませようか、牧野。」
微笑む顔はいつもの美作さんなのに、なんだか違う!どうしたらいいの!
***
ウォッカ一気飲みして目が覚めたらそこは夢の世界なつくしちゃん。
何やらニワトリが2羽いてよからぬことをつぶやいてたと思ったら・・・
あきらくん登場❤しかもバスローブwだけどなんだか大事なところが・・・★YΣ(O∀oノ★)ノ
さあ、なんだかミッションクリアしないとダンジョンは攻略できないようです。
つくし、ファイトwww大丈夫、君ならできる(*≧∀≦*)
次の更新は明日の12時です~新年早々こんなお話ですが頑張って更新しちゃいますわ☆彡
次回は微だけどRなのでPWかけさせていただきます~www
2017.01.06
とんだ初夢四段重ね 4

白い光に包まれてどこかにたどり着いたのはわかったんだけど、さっきの衝撃が大きくてまだぼーっとしてしまってるあたし。
「・・・美作さん、最後なんか言ってたような・・・」
頬にキスされて送り出された時に、何か言ってたのは覚えてるけど思い出せない。なんだったっけ、そんなことを考えながらようやくあたりを見回す余裕が出てきた。
「さっきが美作さんってことは、これは・・・まさか類?」
どう見てもロココ調の壁紙に囲まれた部屋は広すぎて先が見えない。誰もいないけどどうしたらいいんだろう。先に進んだ方がいいのかな。そんなことを考えながら歩きだそうとしたら、向こうからすごい勢いで何かが走ってきた。な、何あれ!?
「牧野様~お待たせいたしました~~~!」
ソファが、しゃべってる。おっきいソファの足が、人間みたいに動いてちょこちょこと走ってる姿はシュールすぎて顔が引きつりそうだ。そして、そのソファの上には予想通りの人が眠っていた。その向こうからテーブルと椅子までが走ってくる。なんなんだろう、この世界。
「・・・ん?あぁ、牧野。やっときたんだ、遅かったね。」
ふぁーーーっとあくびをする類は最初からそこにあったかのように動かなくなったソファーの上で背伸びする。それはいい、いいけど。
「類・・・なんで何にも着てないの・・・」
「着てるよ、ほら。ちゃんと。」
「そんなの着てるうちに入らないでしょ!」
シルクのパジャマのズボン、なんだろうか。真っ白なつるつるのを履いてるけど、生地が繊細で薄すぎて、うっすらその下の足とか足とか、モロモロ透けている。上半身に至っては何も着てなくて裸だし。類って結構鍛えてるんだ、筋肉あるんだな。なんて余計なことを考えてしまった。
「牧野、あんたも似たようなカッコだよ。こんなの着てて気になるなら別に脱いだって俺は構わないんだけど。」
そうだった。あたしの格好って・・・いろいろ衝撃的なことが多すぎて、自分のカッコになんて頭が回ってなかったけど、類に全部脱がれて裸になられるのも困る。何とか押しとどめて、とりあえず椅子に座ってもらった。なぜってテーブルの上にはフランス料理らしきものやお茶が用意されていたから。
「いいね、なんか。あんたとこうやって2人っきりでいられるなんてすごく久しぶりだね、うれしいよ。」
「・・・そうだね。」
さっきの美作さんとのことを思い出し、そして美作さんが言ってたことを思い出した。『覚悟しろよ』確かそう言ってたような気がする。ってことは類ともきっと・・・で、もしかしたらそのあとは・・・
「牧野。ちょっと、やめなよ。」
「えっ?あ、ごめん、何?」
「俺の目の前にいるのに、他のやつのことなんて考えないでくれる?すっごいムカつくから。」
「え?あ、えっとごめん。」
なんでわかったんだろう。そう思ってたら類が王子様のような微笑みで笑いかける。
「俺を誰だと思ってるの?あんたのことなら何でもわかるさ。どうせこの後のこと考えてたんでしょ。」
「うっ・・・」
「ふふっ真っ赤だよ、牧野。ま、大丈夫だよ、そんなに心配しなくても。俺は猛獣とは違うからね。」
「も、猛獣?」
「そ。俺はあんたにやさしくがモットーだから。あ、でも時々意地悪したくなるのは仕方ないよね、あんたがかわいいのが悪いんだし。」
キラキラ王子様が何かわからないことを言ってる。しかも上半身裸で、下半身はスケスケパジャマで、紅茶を飲みながら。どこを見ていいのかわからなくて、とりあえずお茶を飲んでその場をごまかした。
「さ、ほらおいで。いつまでもこんなことしてても俺はいいけどさ、牧野は先に進みたいでしょ?」
「・・・先に進みたいって言われるとそれはすごく微妙なんだけど・・・」
「じゃあずっと俺とここにいる?俺はそれでもいいよ、あんたがいれば俺は楽しいし飽きないし。」
あたしのことなんてお構いなしでベッドにごろんとうつぶせに寝転がった類は楽しそうだ。
「・・・あたしは何をしたらいいの?」
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。ほら、こっちおいで。」
ベッドにごろんと寝転がった類は、あたしに手招きする。ベッドで、裸同然の類と。そう思うだけで恥ずかしくて足が先に進まないのに、さっきの美作さんとのことを思い出して、余計に顔に熱がこもる。
「ほら、大丈夫だって。俺はあんたを取って食ったりしないから。ここ、ほら俺の横にゴロンって寝て、牧野。」
大きなベッドの類の隣に寝て、とベッドをポンポンとたたく類の笑顔はいつも通り。も、もしかしたらさっきの美作さんのがちょっとアレだっただけで、類は添い寝とかそんなのなのかもしれないな、なんて思って、ちょっと離れたところに横になってみた。
「ふふふっなんかあんたとベッドの上で2人寝てるなんて、すごくいいね。」
「あっあの、類。あたしはいったい何をしたら・・・どうしたらドアの先?わかんないけど先に進めるの?」
「せっかちだなあ、わかったよ。」
あたしにぐいとひっついた類はあたしの手をつかんだ。
「目をつぶって。」
「え?」
「俺がいいよって言うまで目を開けないで。いい?」
はじめて類の笑顔がいつもと違って見えた。
***
あきらのお次は類登場!類君いったい何をつくしにさせる気なんでしょう・・・
目をつぶって、って、何気にそれって一番怖い気がするんですけど(;^ω^)
次回は明日の12時更新。で、PWがいることになっちゃってるんだな~( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
よろしくお願いいたします~(●´ω`●)ゞエヘヘ
2017.01.07
とんだ初夢四段重ね 6

「うっぎゃーーーーーーーーーーーーっ!!!」
落ちるっ!落ちてるあたし!!!類のところで白い光に包まれたと思ったらそのまま落下してる!ウソでしょ!?あたしまだ死にたくない!!!
―――――ボッチャ~~~~ンッッ!!!
と思ったらそのまま何かの中に落ちた。すごい勢いで落ちたのに痛みもないし、溺れる感じもない。大体これ、水じゃないしなんか変なのがたくさん入ってて気持ち悪い。なにこれ。そう思って水面から顔を出すと、そこは・・・
「なにこれ・・・」
そう言いたくなるのも仕方ないと思う。だってあたりは森。うっそうと茂った木がたくさん。あたしは・・・
「これ、池?でもなんでこんなぬるぬる・・・それに浅いし。とにかくあがろう。」
わけのわからないところからとりあえず出てみたら、こっちだよと教えてくれるみたいに木がさわさわっとあたしの通り道を開けて示してくれる。なんなんだろうホントに。落ちてきた恐怖とかいきなりわけのわからないところにきてしまったことで、あたしはホントに、ホントに馬鹿だけどさっきまでの類とのことも美作さんとのことも頭からすっ飛んでいた。
「やっときやがったか。おせぇぞ。」
開けた場所には大理石でできた屋根付きのバカみたいに大きいベッドみたいなのがぽつんと置いてあって。そこには虎の毛皮みたいなのがたっぷりと敷かれていて暖かそう。そして、声がした方を振り返ったらそこには予想通りの人が大きな木にもたれかかって腕を組みながら機嫌悪そうに立っていた。そこまではわかる。わかるけど。
「ちょっ道明寺!なんなのよそれ!それっ隠れてないし!」
視線を向けて道明寺だとわかって、でもすぐに視線をそらしてしまった。だってだってだって!その下半身は一応布を巻いてるけど。ぺらっぺらの虎柄みたいな布は薄いし面積があまりに少なすぎて、まだその、普通の状態だろうと思われる道明寺の大事な部分さえ隠せてないんだもん!
「あっ?ああ、これか。別にこんなの見慣れてんだろうが。大体ひらひらして邪魔なんだよ、ほら、これならいいだろ。」
「っ!!!とってどうすんのよ!丸見えじゃない!!!」
下に引っ張って隠してくれるとか、そんなことをしてくれる道明寺ではなくって。あたしはもうどこを見ていいのかわからなかった。
「大体着てたってそんなスケスケでべちょべちょで肌に張り付いてたんじゃそっちの方がやらしいぞ、牧野。」
「え?あっきゃぁっ!」
さっき変な池に落ちたせいであたしの体はまだぬるぬるで。それがスケスケベビードールを肌にぴったり張り付かせてくれてて、まったく何も、どこも隠せてない。思わず大理石の上の虎の毛皮の中に飛び込んで隠した。
「みっ見ないで!」
「何言ってんだ、見るに決まってんだろ。見るし触るしなんでもするぜ。なんたってここは俺の王国だからな。」
・・・ああ。そうだった。そうだったよ、そうだった!さっきまでの美作さんとのことや類とのことが一気に頭の中に思い出された。あの2人であれだったんだもん、総はまあ仕方ないとしても道明寺となんて・・・どうしろっていうのよ!!!
「あ、あの、道明寺。あんまりそのひどいことはダメだよ?あたしもうあたしの中の限界かなり振り切っちゃってて・・・」
「ほぉう。限界振り切ってるだと?まあ、むっつりあきらと腹黒スケベ類のことだ。そりゃ仕方ねぇだろうな。」
近づいてくる道明寺の足音が、なんだかイラついて聞こえるのは気のせいだろうか。
パチンっと道明寺が指を鳴らすと、辺りはいい香りに包まれた。顔だけこっそり毛皮の中から出してみたら、そこには見たことのないような大きなお肉の塊が焼かれてたり、おいしそうな料理が大理石の周りにびっしりと並べられてる。
「な、なにこれ・・・」
「決まってんだろう、俺様のものだ。」
「へ?」
「ここにあるものは全部俺様のものだ。だから俺が、好きなだけ思いっきり、好きなようにするんだよ。」
がばっと音がしそうなくらいかぶってた毛皮をはぎとられて、獲物を狙う野獣みたいな目をした道明寺があたしを今にも食べそうな顔で見てる。
「ど、道明寺、あの・・・」
「お前、あの最上級キャビアのオイル池に落ちたんだな。すっげぇうまそうだ。」
「いやあのそんな!おいしくないよ!絶対おいしくない!」
後ずさりたいのに金縛りにあったみたいに体が動かない。その間にも道明寺は頬を上気させて近づいてきて、そしてその、股間のものがぁっっっ!!!
「どっどっ!そ、それっ!」
「ああ、わかってる。とりきめだからな、最後まではいただかねぇよ。だが・・・こんだけうまそうなんだ、味見するくれぇはいいよな。」
にやりと笑う顔が、怖いのにセクシーで目が離せない。そしてその下半身で上を向いてるモノもすごすぎて言葉が出ない。
「ふん、いいモノだろ?お前も絶対好きになるはずなんだ。試してみようぜ。」
「ど、どっどっ、あっあのっ!」
野獣の王様はにやりと笑う。
「動くな。お前はじっとしとけばいい。だから、俺がしたいようにさせろ。いいな。」
どうしよう。どうしよう!あたし食べられちゃう!なのにドキドキして・・・あたしは動けなかった。
***
類君のお次は・・・きたねw王様きました、野獣になっております(´∇`;)アハハッ
王様、すでにすっぽんぽ~んで臨戦態勢です。そしてつくしちゃん・・・
オイルまみれでぬるぬるwwwいったいなんでこんな目にっ!かわいそうに!!w
そんなわけで次回は・・・もうお約束のようにRですね(/ω\)イヤン
明日12時、それまでどうぞ我慢してお待ちくださいませ(。・ω・。)ノ♡
2017.01.08
とんだ初夢四段重ね 8

―――ゴーーーーーーーーーーーっ
突然現れたのは、滝だった。
「・・・きれいにしろ、ってことだよね。」
今のあたし、ひどい格好だ。道明寺のところで落ちた池のぬるぬるもそのまま。それに、たぶんしっかり確認したくはないけど人様には大きな声では言えない液体があちこちについてそうで・・・あたしは滝の中に入って、修行僧のように滝に打たれてた。しばらくのあいだ。
「・・・おいっ!いつまで滝に打たれとく気だよつくしっ!」
滝の音にまぎれて総の声がして。滝から出るとそこにはタオルを持って立ってる総がいた。着流しの紺の着物が似合ってる。
「ほら、もういいだろ。こいよ。」
あたしを手招きしてくれる総を見てなんだか泣きたくなった。うれしいような切ないような申し訳ないような。
「そんな顔すんなよ、つくし。これは夢なんだぞ。夢の中でお前がしてることまで文句言うほど、俺は心の狭い男じゃねーよ。」
「・・・総。」
「・・・まあ、すっげーーーーーっ!ムカつくけどなっ!」
子供がすねるみたいな言い方に、思わず笑えてしまった。タオルであたしをガシガシと拭いてくれて、総が連れて行ってくれたのは小さな茶室。竹林の中にひっそり建ってて、総が好きそうな場所だ。
「ほら、着替え。」
そう言って渡してくれたのはなぜか・・・
「なんで襦袢だけなの?」
「とりあえずそれしかねーからだよ。そうそうお前のほしいもんが手に入るわけねーだろ、夢の中なんだからよ。」
すーーーっごく嫌な予感しかしない。しないけど。
「んな顔すんな。そのまんまのスケスケびっちゃびちゃベビードールでもいいけどよ、それじゃそっこー俺に押し倒してくれって言ってるようなもんだぞ。茶も飲めねーだろ。」
それもそうか、とあきらめて白い襦袢だけを身に着けた。Tバックも脱いじゃったからなんだか変に恥ずかしい気もするけど。
「ほら、座れ。茶、点ててやる。」
気取った感じではない、総の好きな力の抜けた感じでお茶を点ててくれた。お茶菓子も、あたしが好きそうなかわいいのをいくつも用意してくれるあたり総はやさしいなって思いながら外を眺めてた。
「なんだかほっとするところだね。」
「だろ?こんなとこでのんびりしてーよな。ま、そんな老後はまだまだ先だろうけどよ。」
老後。そっかぁ。あたし、総と結婚したらそんな先の未来も一緒に入れるんだ。なんかうれしいな、おじいちゃんになった総のそばにもいれるんだ。そんなホントどうでもいいことを考えてトリップしていたあたしは。ここの意味を、どうしてあたしがここにいるのかその意味をすっかり忘れていた。
「よし、人心地ついただろ。はじめるか。」
「え?何を?」
「何を?何言ってんだお前。ナニを、だろ。」
にやり、と笑う総の顔が。あ、これはやばい時の顔だ。
「そっ総二郎さん?」
「なんか知らねーけど、俺ここのラスボス的存在らしいからな。今まで冒険者のお前がここまでどうやってあがってきたのか、しっかり見て知ってるぞ。」
「はっえっ!?冒険者?総、なっ何を言ってるのかっ」
「あきらのはどうだった?類のは太かっただろ?司は・・・あれは規格外だ、忘れろ。あんなモンもってるやつなんてそうそういねーし、いたって今後お前が目にするチャンスは一生ないからな。」
立ち上がった総は隣の部屋へと続くふすまをすっと引いた。
「ま、あいつらのモノと俺のモノの違いを、しっかり実感してもらおうかつくし。実地でじっくりたっぷり教え込んでやる。」
ふすまの向こうは・・・ちょっとぉっ!なんでこんなさびれた茶室みたいなとこにそんな部屋があんのよ!
「なかなかいいだろ?ちょっと吉原イメージしてみたらなんかこんなになっちまってな。」
赤と金と黒と、花柄。そんなので満たされた部屋の真ん中には分厚い大きな敷布団。ここでしようってことなんだよね?それはわかるよ、わかるけど!
「そっそれはなんなのよ!!!それいらないでしょ!」
「くっそれ扱いかよ、お前。だとよ、残念だったなお前たち。つくしにとっちゃお前らなんてその程度らしいぜ。」
部屋の隅に、美作さんと類と道明寺が!しかも3人ともさるぐつわかまされててぐるぐるに簀巻きにされてて、道明寺なんてその上から鎖まで巻いてある。
「ちょっこれ総がやったの?」
「あ?いや、大したことねーぞ。これくらい俺らの仲じゃ日常茶飯事だったしな。な?」
な?って笑う総とは対照的に、みんなは顔をしかめてる。その顔にはどう見ても殴られたあとだろうみたいな青あざや血のあとが。
「総、あの・・・もしかしなくても、怒って、るの?」
「怒る?誰にだよ、お前にか?まさか!んなわけねーだろ。大体お前からなんかしたわけじゃねーんだし。」
怒ってないという顔が、なんだか怖いのは気のせいだろうか。
「だが、お前の味を知ったこいつらにはちょっとお仕置きが必要だろ。それに。」
「それに?」
「お前もだつくし。お前が誰のものなのか、こいつらにもお前にもはっきりしっかり脳に覚えさせてやるよ。」
手を引っ張られてそのままポスンと布団の上に座ってしまった。これやばい!絶対やばいよ!
「さ、つくし。はじめるか。」
ど、どうしよう・・・
***
やってきましたね、最後の階です。お待ちかねの総二郎登場w
総二郎、怒ってないぞ~知ってるけど~とか言ってたくせに、F3は簀巻きの刑ですヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
そしてそこで・・・え、そこでやっちゃうんですか?えーーー!!???的なwww
SS(ショートストーリー)ではまったくなくなってしまってる新年早々のぶっ飛んだお話。
明日12時はやっぱりPWがいりますなあ、はいwww
どうぞにやけてしまわないように前後左右後ろを確認の上お読みくださいね~(。・ω・。)ノ♡