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 『Life is Beautiful』をのぞきにきてくださってありがとうございます。
 しばらくサイトをあちこちさわる予定なので、お見苦しいところもあるかもしれませんが
 ご理解ください。よろしくお願いします。

 現在お話の更新予定はまだ未定となっております。今しばらくお待ちくださいm(__)m

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2016.11.28 涙の数だけ 1
涙の数だけ
『gypsophila room』を運営されているGipskräuter様との共同作品です。
1・2話はGipさまが、3・4話は向日葵が書かせていただきました。どうぞお楽しみください♪

***

俺の言葉を無視してつくしはひとり俺の前をスタスタと歩いていく。
そして俺はその後を追いかける。

「おいっ、つくし!待てって。」

つくしの細い二の腕を掴んだ。

「離してよ!
もう私はいいよ。もう疲れちゃったよ…。」




ケンカの原因は些細なことだった。

つくしと付き合うようになってからも俺の周りには女が絶えることはねぇ。つくしのことを分かった上で誘いをかけてくるようなバカな女ばかりだ。

そんなことはつくしも分かってる。
バカな女たちにその都度対処していることもつくしは承知している。

そもそも俺自身がつくし以外に目が向かねぇんだから、俺とどうこうなろうなんて無理な話だ。まぁ、見ていて気分のいいもんじゃねぇから、俺だってその辺は気をつけていた。

けど今日はタイミングが悪かった。
っつーか、なんで今日に限って?

講演後にそのまま出掛けようと思って、その場につくしを呼んでいた。
楽屋に戻り着替えていると扉がノックされる。当然つくしが来たものと思った俺は確認もせずに二つ返事で扉を開いた。

そこにいたのは茶会で何度か見かけたことのあるどこぞのお嬢さん。
しかも質の悪いことに最近は俺につきまとっている女でもあった。

着替えている最中だった俺の着衣は乱れたまま。

ヤベッ。

一言詫びて扉を閉めようとすると、女はその隙間に身体を滑らせてこともあろうか抱きついてきやがった。

ったく、何考えてんだ?
引き剥がそうと向き合った瞬間には、その顔が目の前に迫り唇に何かが触れる。

おいおい、勘弁してくれよ?
こんなところつくしに見られたら…。

そう思いながら扉に目を向ければ、その隙間から涙目になって呆然と立ち尽くすつくしの姿が飛び込んできた。

マジかよ…。
タイミング悪すぎんだろ?
これじゃまるで俺がその気になってるみてぇじゃねぇか!

「つくし、違うから!」

口を開くと同時につくしの頬に涙が伝い、踵を返して駆け出した。

クッソ!
なんだってこんな時にっ。

着衣を整え、抱きついている女を押し退けてつくしを追いかけた。

難なく追いつき呼び止めるものの、つくしの足が止まることはねぇ。走るのは諦めたみてぇだが、返事もなければ振り向く気配もねぇ。




「おいっ、つくし!待てって。」

つくしの細い二の腕を掴んだ。

「離してよ!
もう私はいいよ。もう疲れちゃったよ…。」

腕を掴まれ振り向いたつくしの顔はすでに涙でボロボロだった。その顔を見れば胸がチクリと痛みだす。

つくしに対して疚しいことなんてひとつもねぇ。
けどつくしにこんな顔をさせたのは紛れもなく俺自身だった。
その事実が俺の胸を締めつけていた。

***
あうあうあう・・・総二郎とつくしならありえることだけにあるある!と
1人納得しながら読ませていただいてます・・・総二郎、どう挽回する???

次回は本日18:00公開です~v(。・ω・。)ィェィ♪
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2016.11.28 涙の数だけ 2
涙の数だけ
つくしを泣かせちゃった総二郎。頑張って慰めてあげて~~~
***

抵抗するつくしを腕の中に閉じ込めた。

「つくし、ごめん。
でも、何にもねぇから。」

必死に胸を押し返そうとするつくしをギュッと抱きしめる。けれどそれでもつくしの抵抗は止まない。

「もうやだよ。誰も私のことなんて認めてくれない。
総といると自分がどんどん惨めになってく。
そう思っちゃう自分がすごく嫌なの!努力してるつもりだけど、その努力が認められないことを人のせいにしちゃう自分が嫌で堪らないの。」

自分を卑下するつくしの言葉に胸が痛い。

「俺にはつくししかいねぇのに、つくしは俺のこと捨てんのか?」

背中を擦りながらそんな言葉が漏れ出ていた。

つくしが泣いているのはさっきのせいだけじゃねぇ。
二人の付き合いを西門の人間に反対され続けている事実が相当堪えているんだろう。

抱きしめる腕を緩めて、見つめたその瞳は少し赤く腫れている。
その間も瞳からはポロポロと涙が溢れ出す。

「つくしのせいじゃねぇから。
俺の努力が足りねぇから…ごめんな。
もっと努力すっから。一人でも多くの人に認めてもらえるように頑張るから。

それと…。
さっきのもごめん。
お前だと思って、完全に油断してた。

前に話したろ、ストーカーみてぇなのがいるって。それがさっきの女なんだ。まさか控室まで来るなんて思ってもいなかった。」

泣き続けるつくしに言い訳染みた言葉しか出てこねぇ。
もっと伝えたいことはあるはずなのに。

つくしのことになると途端に鈍る思考を恨めしく思う。それだけこいつに惚れぬいてる。そんな自分を気に入ってもいる。
俺の人間らしい感情を引き出すのはこいつだけだから。

「なぁ、つくし。
もういいなんて言うなよ?
全然よくねぇから。

今は駄目でも先のことなんて分かんねぇだろ?
一緒に頑張ろうぜ?
いつか同じ道を歩けるように。

そのために、ちゃんと力つけるから。
お前を守っていけるように。」


グーッ…


「「…。」」

「ぷっ。くくっ。
お前。やっぱ最高だわ!」

こんな時なのに笑いが堪えられず笑っている俺を、つくしが睨みあげている。けど俺としちゃ、こんな時だからこそのこのハプニングがあまりにもつくしらしくて、堪らなく可愛く見えて仕方ねぇ。

「そんなに笑わなくたっていいでしょっ!大体、総がご飯食べに行くって言うから…もうっ。」

プイっとそっぽを向くつくしの顔は相変わらず涙でグシャグシャだけど、恥ずかしさからか頬がほんのりと朱に染まっている。

「つくし。苦労ばっかかけてごめんな。
俺にはお前だけだから。苦労かけた分はいつかちゃんと返すから。
だからもう二度とあんなこと言うなよ。」

「八つ当たりだったよね…。ごめん。」

真っ直ぐに俺を見つめて話すそのか細い声までもが愛おしい。
身体を離し頬を伝う涙を拭った。

「戻ろうぜ?メシはその後な。
急がねえとまた腹の虫が鳴き出しちまうぞ?」

ぷくっと頬を膨らましブツブツ文句を言うであろうつくしの手を握り歩き出す。
後ろからは想像通り文句が飛んでくるが、繋がれた手を離そうとはしない。それどころかギュッと握り返してくる。



ちょっとした言い合いなんてしょっちゅうで、その度に向き合ってきた俺たちの未来は、どうなっていくんだろう。

願わくば俺の隣で笑っているこいつをずっと見ていたい。

ちょこまかと歩くつくしの気配を後ろに感じながら二人の未来に思いを馳せていた。

***
つくしちゃんの悲痛な叫びがかなりグサッときますね・・・
でも、総二郎も本気だから必死です!でも・・・グーってwwwありえる!ホントにありえる!!!

さ、仲直りしようね~お二人さん♪ってことで次回はRです~(。・ω・。)ノ♡
11/30 12:00です、よろしくお願いします~
2016.11.30 涙の数だけ 3
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2016.11.30 涙の数だけ 4【Fin】
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